「起業の準備って何すればいいの?」
起業するにあたって不安を持つ方も多く、非常に多い疑問です。
ビジネスプラン、資金集め、事務所探し・・・細かいものをあげればキリがありませんが、今日はその中でも持っておくと何かと有利な「資格」についてお話しさせていただきます。
起業前にとっておくと良い資格
アパレル関係の会社であれば、扱う商品の知識が必要。ウェブ関係の会社であれば、html/cssの知識が必要。このように将来起業しようと思う分野の知識を増やしていくことは言うまでもなく必須です。
ですが専門的な知識をつけただけではビジネスを維持する事はできません。経営者である以上、身につけなければいけないスキル、それは経営力です!
「お金のこと?全部税理士に任せるから大丈夫!」
確かに労務や税務などお金に関する細かい部分を税理士などにお願いすることは、スムーズにビジネスを進めるには大切な判断だと思います。
ただ、お金の流れをよく理解していないまま任せっきりでは、将来のビジネス像を描けず、目の前のちょっとした成功しか手に入りません。
広く浅くで構いません、経営に関する幅広い知識を起業前に身につけておきましょう。
簿記検定
簿記の知識はビジネスマンにとってとても有益な知識と言われており、取得しておいて間違いのない資格でしょう。
前置きでも少し述べましたが、大前提として、ビジネスとは商品であれサービスであれ取引を行い、お金のやり取りをしながら利益を生み出すことで維持していくものです。そのために、お金の流れを理解する能力が求められます。
簿記を学ぶ事で流れを理解し、自分のビジネスについてより深く大きな視点で考え、より具体的な未来図を描くことができます。
また、簿記の知識があると、税理士、公認会計士、税務署や銀行の担当者と対等に交渉することができます。
簿記をわかっている前提で説明をするため、スムーズな応対をするためにも簿記の学習経験は必要です。
「税理士に丸投げ」ではなく、対等に仕事し合えた方がいいですよね。
ファイナンシャルプランニング技能士検定
前述の簿記検定の学習経験をそのまま活かせるのがFP(ファイナンシャルプランニング)検定です。
FPとは、⑴節約などのライフプラン、⑵不動産、⑶事業承継などの相続、⑷税金、⑸保険、⑹投資などの金融の6分野から出題され、幅広い分野のお金を扱うことのできる資格です。
この資格を取得することで、経営を行う上で起こるお金問題の解決策を練ることができます。より深い知識を身につけることができるので、上記に述べた簿記以上に税理士への対応もスムーズに行えます。
将来、事業を大きくするために、借入をする場合の返済プランをどうやってたてよう?従業員を雇う場合どんな保険に入らなきゃいけないんだろう?この機械を取り入れたらどれくらいの節税に繋がるのだろう?会社の資金をうまく回していくためにも役に立つことでしょう。
何よりこの資格を持っていれば、様々な会社に様々な提案を持ち込む切り口を作れるという点で営業にも有利に働くでしょう。
ビジネス実務法務検定
また会計業務に加えて持っておいてほしい知識としてビジネス実務法務が挙げられます。
これは保有資格の満足度が高い資格とも言われていて、ビジネスにおいてだけでなくプライベートにも活用する機会が多いです!
ビジネス実務法務検定とは、”ビジ法”とも呼ばれ、ビジネスパーソンとして必要とされる法律の知識が習得できる資格です。
今後事業を大きくしようと考えている皆さんにとって業務提携などの契約の機会は増えることかと思います。場合によっては契約内容に不利益になることであったり、資料の不備、内容の不一致など様々な問題が発生するかもしれません。そんな場合に備えて、正しい判断をし、ミスを修正できれば、トラブルを未然に防ぐことができます。もしトラブルが起きてしまったとしても、”ビジ法”で身につけた知識を持っていれば、冷静に、かつ対等な関係で解決することができ、会社を守ることができるでしょう。
法律は社会生活の基本です。これからの不安を和らげるためにも持っておいて損はないかと思います。
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いかがだったでしょうか?個人で経営をする場合、帳簿付けや確定申告など決算報告書もかく必要があります。
今では便利な会計ソフトもリリースされているため、それらを使って作ることも可能ですが、その上でも内容が理解できているのといないのでは雲泥の差です。
ただ、ここまで散々資格のメリット述べてきましたが、資格を持っていなかったら、起業はできないのか?
もちろん答えはNOです。
確かに持っているに越した事はありません。ですが、資格取得をゴールにするのではなく、あくまでも目標はビジネスで成功する事。そのための知識の獲得、資格の取得だということを忘れないでください。
勉強して得た知識は一生使える知的財産であり、直接的に関わらずとも今後のビジネスの手助けになるはずです。今、自分のビジョンに近付くには何の準備をすればいのか考えてみましょう!