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フリーランサー必見!一生に一度は自宅で座りたいワークチェア5選

ワークチェアと呼ばれる椅子があることをご存知でしょうか。
長時間のデスクワークのために設計され、人間工学に基づいた様々な機能が備わった疲れにくい高機能チェア。
価格相場は主に10万円前後から。
頭沸いてる値段ですが、金銭感覚の狂ったワーカホリックなら内臓売ってでも手に入れたい逸品です。
日々のハードワークを支え、時に優しくリラックスさせ、仕事への意欲を高めてくれる…。
そういう存在を何と呼ぶでしょう?
そう、理想の女性(ファム・ファタール)ですね。それを金で買うと思え。

しかも人間と違って嫉妬しないし面倒くさいこと言わないし、金さえあれば様々な魅力を持つチェア達をいくつでも欲しいままに囲える。なんと素晴らしいことでしょう!イッツァ・ワンダフルワールド・オブ・ワークチェア!愛に満ちたワークチェアの世界!ギャアアア!ファック!ただ性具ではないのでご注意を。
ちなみに僕は実際腰痛が軽減し、もう彼女達なしでは生きられない体になりました。
ロフトとかで売られてる5万円以下のクソみたいな椅子はただの塊にしか感じません。

今回は、一度は所有してみたい魅力的なワークチェアの数々を、実際に座り比べた感想を元に紹介したいと思います。

①「アーロンチェア」(Herman Miller) 

アメリカ生まれの彼女はハーマンミラー社の代表作。世界で一番有名なワークチェア。その知名度ゆえステータス欲を満たしたいIT成金のオフィスにも置かれがちですが、実際編集スタジオなどでもよく見かけます。
強靭かつしなやかなメッシュと多彩な機能で、長い間一線を張り続けている彼女は、さながら超有能なキャリアウーマン。気が強そうだけど人当たりは良く、座ったときの独特な浮遊感は心底蕩けます。
とにかく一度座れ!ロッキングを柔らかく調整してひたすら前後に揺れ続けろ!

ただ、マイナーチェンジで頑張ってるとはいえ、彼女が働き始めたのは12年前。
古い設計が致命的に合わない人もいるようです。ヘッドレストが無いのも個人的にはマイナス。
言うなれば『ルックスも性格も良い自立した大人の女性。誰でも一度は憧れるけど「いいから仕事しなよ」が口癖で、いざ付き合うとそのストイックさがたまに辛い。アラサーで多分独身。』みたいな。

庄文堂ネクスト

Herman Miller正規代理店。アーロンチェアはこちらのサイトで購入できます。学割がうれしい。

②「エンボディチェア」(Herman Miller) 

アーロン以降の女性たち(ミラチェア、セラチェアなど)で培った設計の集大成。ハーマンミラーの新しい代表作。”98%の人間にフィット”と豪語するように背もたれのカーブまで調整可能で、俺色に染め上げられる若くて可愛い女の子です。
ピクセル構造の座面・背面が僅かな動きにも追随し、どこまでも優しく包み込む…。
女の子って何でこんなに柔らかいんだろう。ファァァー!
ヘッドレストが無くても背もたれ上部の折り返しに頭を乗っければいいので、指をチョキにして目を潰しましょう。
背面がグロいと言う輩には、「キッチュと言え!」と青筋を立てましょう。
何より彼女にはこの刮目すべきエンボディ体操があります。普通の椅子でも出来そうなのが何かもう逆に凄いです。

ただあまりに色々と調整できるので、ついつい細かいところが気になりがち。少しでも違和感があると背もたれの形や肘掛の位置を延々と調整し続けてしまうことも。
いわば『ジョン・ガリアーノ的なぶっ飛んだ服着てるけど、実は家庭的で気配り上手な帰国子女。思いやりに溢れつつ、ユーモアもあるから一緒にいて超楽しい。でもたまに「今日何時までyou work?till 深夜?」とか英語混じりの口調がイラついて口論になる。』的な。

庄文堂ネクスト

Herman Miller正規代理店。エンボディはこちらのサイトで購入できます。先ほどのアーロンチェアもあります。

③「OPEN UP」(Sedus) 

ドイツ生まれの彼女はSedus社の代表作。アメリカ型のワークチェアが至れり尽くせりの調整機能で常にサポートしてくるのに対し、ヨーロッパ型はあまり調整できないけど土台をしっかり作ってあとは自由、みたいな印象があります。
まるで「私は何にもしないけど、その代わり好きにしていいよ」と言われてるみたいで、「そういうやり方もあるのか」と納得させられます。
特筆すべきはこのリクライニング。何と45度まで倒れるうえ、ドルソキ何とか機構で寄っかかったまま体をねじると背もたれがグニグニ動きます。彼女の上で二、三時間は平気で寝られます。
はたして人間の女にできるでしょうか。
ちなみにこのリクライニングを活かして仕事するために、PCアーム付きの専用オットマン(足置き)もぼったくり価格で販売されています。

http://www.momoda.co.jp/sedus/sedus_openup_workassist.html

ただ弱点は肘掛が遠いこと。かなり外側に付いてるので戸愚呂(兄)ばりに肩幅が広くないと無意識のうちに肘が浮き、あっという間に肩がこります。これだけは本当に何とかして欲しいし、正直背もたれ以外「これで20万越えか…」という気持ちも無くは無いのですが、リクライニングの気持ち良さと、自在でしっかりとしたヘッドレストは他に類を見ません。
まるで『クールで取っ付きにくく、気に入らないプレゼントは「え、使わないんだけど」とか言って突っ返す。でも死ぬほど床上手だから離れられない。』
みたいな。

open up Sedus

セダス社の代表作「OPEN UP」チェアは、1軸支柱による驚異的な動作性、 ヘッドレストの上下機能、背が45度まで傾斜するなど、他の追随を許さない機能性で人の身体を支える事により長時間のデスクワークでの血行不良や無理な姿勢を解消し、リラックスしたデスク環境を作り出します。背と座、そしてヘッドレストが革張りの「OPEN UP」上級モデルは、その比較的薄いパッドにも関わらず、想像以上の座り心地に驚かれる事でしょう。

④「ON」(Wilkhahn) 

この彼女もドイツ。Wilkhahn社の最新作。近年流行りの”ベストな姿勢を維持するよりもチョコチョコ動くことで負担を減らす”的な思想で作られた女性です。座面に横軸を加え左右に傾くという斬新な発想は軽く狂気を感じます。

正直ヘッドレストは固定だし、同社のバカ高く調整機能も少ない「Solis」(237,300円とか)や「Solis F」(388,500円とか)と区別するためか、比較すると若干剛性が甘く感じられますが、それを差し引いても重心に合わせてグイグイ動くのが楽しい。是非とも家においてじっくりねぶり倒してみたい女性です。あとデザインも(Solisそっくりで)スタイリッシュ。
例えるなら『ちょっとモデルっぽくて綺麗だし、いいとこのお嬢さんなんだけど、実は超エキセントリックで突然全裸になったり、笑いながら手首切って「どんな気持ちになるか一度やってみたかったの!」とか言いそう。でもまあ楽しそうだから一回付き合ってみたい。』
的な。

ON wilkhahn

40年以上前から、身体の自由な動きと健康に配慮し、機能美を追及したオフィスチェアの開発に取り組んできました。 ONは、その長年にわたる研究と技術の蓄積に加え、ドイツ国立ケルン体育大学のインゴ・フロベーゼ教授との協働により、5年という開発期間を経て完成したワーキングチェアです。

⑤「Vento」(イトーキ)/「Giroflex 33」(GIROFLEX)/「Baron」(オカムラ) 

5選と言われたんですが、小粒揃いの彼女達を無視できないので3つで1つということにします。
どれも一生ものにするにはちょっと物足りないですが、愛人だと考えろ。

⑤-①「Vento」(イトーキ)  

あのイトーキ学習帳のイトーキが作った女です。
ロッキングが素晴らしく、この感触はアーロンの浮遊感に通ずるものがあります。ただ肘掛が悲しくなるほどチープで、素っ気無さとシンプルさがギリギリのデザインは一歩間違うとドンキで売ってそう。色を変えればまだ我慢できるかもしれません。日本製なので応援したいところ。
『可愛いんだか不細工なんだか微妙な面だしアカ抜けなくてドジっ子なんだけど隠れ巨乳。「ジャスコ行く?」が口癖。』
みたいな。

「Vento」(イトーキ) 

イタリア語で「風」という意味の名を持つメッシュチェアVentoイタリア語で「風」という意味の名を持つメッシュチェアVento。建築に溶け込むシンプルなデザインで、高級感のある空間を演出します。こちらのタイプは、全面に均一な透過性を持つメッシュ素材を使用。高伸縮性のエラストマー樹脂を採用し、高い耐久性があります。

⑤-②「Giroflex 33」(GIROFLEX)  

スイス人の彼女は、GIROFLEX 社のエントリーモデル。
オシャレさゆえ表参道とか代官山辺りのセレクトショップにも置かれていて、一見してワークチェアとは思えないほど。調整機能は少なくリクライニングの角度も浅いけど、程よい座り心地で所有欲を駆られます。結構値引きされてるのでコスパと見た目重視ならお勧め。
『モデルだけど売れなくて、でも一般人より可愛くて。ちょっと頭が足りないけど料理もまあ上手いし、「アメリカ人ってアメリカ語話すのかな?」とか言い出すけど、凡百な幸せで満足できれば手ごろじゃん。』
的な。

「Giroflex 33」(GIROFLEX)

腰にしっかりフィットする特殊メッシュ素材が肩や肩甲骨も柔らかく受けとめ、座面はウレタンで体重を分散します。背と座に異なる素材を使うことで、長時間座っていても快適性を高く維持できます。

⑤-③「Baron」(オカムラ) 

意欲的にチェアを作り続ける日本屈指のメーカー、オカムラの女。
悪くないんだけど、突出した魅力がなく全てが及第点で何か地味です。そのくせ高いし。可動する幅広いヘッドレストが唯一の取り柄でしょうか。あとやっぱり肘掛がチープ。何故日本のメーカーは肘掛にこだわらないんだろう。肩こりの原因なのに。
『クラスの中ではモテグループにいたけど、それ以外特に何もなく、卒業後は短大とか行ったのち結婚。「私、幸せだもん」と言いながらパチンコ屋に入り浸るようになって同窓会で不倫する。』
みたいな。

「Baron」(オカムラ)

メッシュ素材の採用と、ベストなシートポジションが得られる設計により、長時間の着座でも疲れにくいサポート感と安定性を体感できる。

いかがでしたか。
多少偏見が入ったかもしれませんが、ワークチェアの素晴らしさが少しでも伝わったでしょうか。
まだまだ世の中には沢山の魅力的なワークチェアがあります。
Herman Millerのミラチェア、セラチェア、Steelcaseのリープ、オシャレメーカーVitra、human scale、コクヨ、Ergohumanなどなど…。
紹介しきれなかったのが本当に悔しく彼女達に申し訳ない。

ワークチェアはそれぞれが異なる特長を持ち、メーカーによって座りの哲学も違います。
いくら高機能とはいえ、全ての人が満足するチェアはありません。作業姿勢が前傾(机に覆いかぶさるような姿勢)か後傾(後ろに寄りかかる姿勢)かでも違うし、当たり前ですが体つきも人それぞれ違います。必ずヤマギワや大塚家具のショールームなど聖地に行って、しっかり試座(マニア用語)してから買うようにしましょう。さもないとスルーマネートゥドブになりかねません。

まあ逆に言えば、ずっと座ってて疲れなきゃ何でもいいんですけどね。

仲井陽

1979年、石川県出身。早稲田大学在学中に、創作活動を行う「ケシュ ハモニウム」を旗揚げ。
劇作家・映画監督として活動し、現在は、映像ユニット「ケシュ#203」の映像作家として活動。NHK Eテレ『100分de名著』『グレーテルのかまど』などのアニメーションを担当する。また並行して、脚本家としてラジオやTVドラマのシナリオを手掛け、短編小説などの執筆を行う。2015年より、奇妙で不可思議な町「田丁町(たひのとちょう)」を構築する演劇プロジェクト「タヒノトシーケンス」を開始。

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